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2014年7月26日Category
鞄工房日下公司の日々受け継ぐ道具たち・・・
知人のお父様の遺された道具を受け継がせて頂く機会がありました。
引き払うまで時間があまり無い中でしたので、手道具などが入っていると思しき小引き出しを二つ引き取らせて頂きました。
引き取らせて頂いた翌朝、開店前から道具と道具箱の掃除中・・・
長年の使い込まれた道具たち。
Sのマークは、浅草の安井商店さんのものですね。
安井さんも数年前に閉店された道具屋さんです・・・・
安井さん扱いの道具がとても多く残っていました。
ネジネンやコバゴテや市切りやポンチ・・・
色々と手を加えられ仕立てられた道具を見ていると、あぁなるほどなぁとその仕立や手の加え方に教えられることがあります。
うっすらと油が引かれて仕舞われていました・・・・
まだまだ現役で使えるものが多くあります。
黄ボールで作られた型紙も入っていました・・・・・
小引き出しもきれいにして虫干し中。
虫干しを終えたら少し手直しして道具を仕舞い使わせていただきます。
当時を偲ぶ御届票など紙ものの資料と言えるものもあったりしました・・・・
テント屋さんをやられていたとのこと。道具や道具箱はひょっとしたら仕事仲間の方から受け継がれたものもあるかもしれないのでしょう。
鞄・靴などの修理で使われていたと思われるものや、あるいは馬具屋さんの流れもあるのかもしれないと思う道具もあったり。
手入れをして使えるものは大切に使わせて頂きます。
実用が難しいものも中にはありますが何らかの形で使わせて頂こうと思っています。
ありがとうございます。