Date
2019年6月16日Category
製品紹介Aviator Bag2
Aviator Bagと名付けた新作の旅行鞄
オリジナルは1940〜50年代の頃のU.S.NAVYのアビエイターバッグ
一年ほど前のこと・・・・・
とある知人が「古いバッグがあるのだけれどそれと同じバッグを作ってくれないか」と相談にいらっしゃいました
※ 当工房は、基本的にはフルーダーはお受けしておりません
フルオーダーの対応はしていないけれど、知らぬ仲ではない方からの相談だし、とりあえずそのバッグを見てみるからと話したところ、見本の古いバッグとともにサンプル職人に依頼して作ったサンプルも一緒に送られて来ました
色々と苦労の跡が垣間見られるサンプル・・・・けれどもそのサンプルはなにかが違う・・・・
このバッグの持つ雰囲気・・・・無骨な色気とでも言いましょうか・・・・そういった部分
その知人が、このバッグを再現したかった気持ちはよく分かりました
同梱されていたサンプルは、ほぼほぼ同じようなプロポーション・仕様で出来てはいたのですが残念ながら何というかその無骨な色気が伝わってこない
そういったこともあり、当工房に相談された模様
このバッグ、一見何の変哲も無いファスナーの旅行鞄に見えると思いますが作り手から見ると色々と複雑なことをしているのです
この作りは通常はポストミシンが無いと出来ない形
そのサンプル職人の方もポストミシンはお持ちでない様子
当工房もポストミシンは無いのですが、そこは17種のミシンを駆使して必要に応じて手縫いで組み上げれば製作は可能
オリジナルとサンプルとを検証して、当工房なりの考えや提案を含め見積もりを出しましたがその見積もりでは厳しいということで製作は見送るということになりました
けれども今度はそのバッグのイメージが私の頭から離れず・・・・・
どうしても作りたくなって来てしまったのでした(笑)
このバッグ、なかなか見かけないモデルなのですが色々探してようやく実物を私も入手したのでした
忠実に再現する箇所とアップデートする箇所
布と革の違いを超え、雰囲気をどれだけ現せられるか・・・・
ちょっと不思議なパターンは、必然なのか偶然の産物なのか・・・・
色々なことを考えながら製作したのでした