Date
2006年11月6日Category
製作日誌エゾシカ
エゾシカの鹿革を使った小物を作りました。
森とエゾシカと人の共生を考え活動されてらっしゃる方からのご依頼です。
野生の鹿の皮を奈良のタンナーに鞣して頂いたものだそうです。
当工房では通常は、素材の持ち込みはお断りさせて頂いていますが、こういったケースの場合など協力させて頂く事があります。以前もエミュー牧場をされていらっしゃる方から、エミュー革を使った製品の開発協力を依頼されたことがあります。
クロム鞣の柔らかい革ですので、切り目のミガキの仕立てではキビシいかなとも思いましたが、思った以上にコバは良く締まってくれています。
コバは顔料は使わず、染料とフノリと蜜蝋でまとめました。
質がもっと良くなり安定した供給が可能になったら、是非とも当工房でも使用していきたいと思っています。