続けることと作り続ける型

先日、いつもお世話になっているF氏がお店に立ち寄って下さいました。
そして・・・・
「15日には来れないから、これを」とプレゼントを下さいました。
いつも気にかけて下さって有り難うございます。

きれいな赤に乳白色が被せてあるガラスのボウル。
光が透けるととてもきれい。
自宅で使わせて頂きます。

それとオールドノリタケのカップアンドソーサー。
明治末から大正の頃のものの様子。
こちらはお店で使わせて頂こうと思います。

2007年6月15日に今の場所に移転して、おかげさまで丸6年が過ぎました。
ひとえにお客様や見守って下さるみなさまのおかげです。
有り難うございます。
今後も私たちらしい製品とお店づくりを続けていきたいと思っています。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

先日完成したブライドルレザーのミュージックケースです。

この型。
元々英国で作られてきた形を、私たちなりの解釈で今らしさを持ち合わせた型として作り続けています。

思い返すと最初にこの型を作ったのは、もう二十年以上前。
古いHarrodsかどこかのカタログに載っていたイラストから起こした型でした。
真鍮のバーは、日本の鞄の金具屋さんでは扱いが無く真鍮のバーとボールを加工して自作して製作していました。
何本か作りましたがかなり大変だったのを覚えています。
その後は自作したバーを金具屋さんに持ち込み、それを元に特注で製作して頂くようにしています。
 

裏地を付けたり、外ポケットを付けたりした時期もありました。
最近では、また初心に戻り裏地無しの一枚革での仕立にしています。

マイナーチェンジを少しずつ加えながら、もう二十年以上が経ちました。
製品もお店も私たちの仕事の現し方も、見直しをしながら少しずつ少しでも良いように在りたいと思っています。