Date
2016年12月13日Category
製作日誌ミュージックケース
久しぶりにブライドルレザーでミュージックケースを製作しました
黒のブライドルレザーに、同色の黒ステッチと緑ステッチの二本を仕立てました
今は無いイギリスのタンナーのブライドルレザー
十数年前まではずっとこのタンナーのブライドルレザーを中心に使っていたものです
黒のみですが、デッドストックである程度の数量を見つけ確保したのです
このブライドルレザー、ブルームがすごいのです
床面にもすごい量のブルームがあるので、そこは予めブラッシングである程度落としてから仕立てています
左(ネイビー)は現行で仕入れて使っているセジュイックのブライドルレザーのミュージックケースで、見本として展示している私物使用品です
使用していることでブルームも少し取れているので一概に比較できませんが、並べると右側の今回仕立てたもののブルームのすごさがお分かりになるかと思います
とはいえ、ブルームが多ければいいということでもありませんし、この辺りはお好みで・・・・
現行のブライドルの方が少し上品で端正な印象、今回のデッドストックのものの方がワイルドな印象とでも言えばいいでしょうか
また、ブルームが多いとそのブルームに隠れた傷や革の肌理が見極めづらい難点があります
さらに部分的に厚く固まったブルームが取れた時に、そこが押されたような跡になったり・・・・という事もあり得ます
メリットとデメリット両方のある素材ですが、十数年振りに扱うこの手触り・・・・少しばかり興奮しながら楽しんで仕立てました
しばらくの間は少しずつ使っていこうと思っています