Date

2009年12月17日

Category

エゾシカ革

エゾシカの角のパーツ

ここのところエゾシカ革を使った物作りを考えたり、実際に作ったりして来ています。
まだまだ、掘り下げて行こうと思っています。

同時にエゾシカの角を使ったパーツ作りも考えたりしてきました。
自作するのも楽しいのですが、いかんせんそればっかりに没頭していますと肝心な鞄作りが進みません・・・・
なのでサンプルを作ってみるまでは自分で行いつつ、そこから先の協力をしてくださる工房を探していました。
先日の札幌の紀伊國屋書店で行われた東京農大さんのエゾシカ学のパネル展。
その際にお会いした農大の方々にご紹介頂いた工房で協力して下さるところが見つかりました。
最初にまず小さなトグルを作って頂きました。
それが思ったように仕上がったので、続いてちょっと難題をお願い致しました。
エゾシカ角のボール状のパーツをお願いしたのです。

R0013688

左の二つは私が削って作ったエゾシカの角の玉です。
角を切り、グライダーで削り大まかな形にし、ヤスリで削って作りました。
が・・・・まだまだいびつです。
おまけに作業場は、角を削り続けて粉だらけになって掃除しても掃除しても二三日は角の粉の匂いがし続けました・・・・

右側は、お願いした角です。
旋盤をお持ちなのでそれで作って頂きました。
ただ、指定した径にうまく合う刃物が無かったので今回のロット(ごめんなさい、十個とかの少ない数でやってもらいました)は若干滑らかさに欠けます。
今回でそれなりに思った通りに作って頂けるのが分かりましたので、次回はもっと沢山のロットでお願いしようと思っています。そうなれば、希望の径にあった刃物を作った上で削ってくれるとのこと。
完全に滑らかな球にしがるでしょう。

で、これは何かと言いますと・・・・

R0013693

ミュージックケースのバーの両端の玉なのです。
レギュラーでは真鍮の玉です。
今回ちょっとしたアイデアがあり、エゾシカ角の玉バージョンを作ってみたのです。

白い玉が真鍮だけのバーとは違った、ほんわかとした柔らかさを伝えてくれます。
もうしばらくしましたら、別な形でお披露目致します。