Date

2015年9月19日

Category

エゾシカ革

森の鹿美 展2

2015.9.21まで開催されている森の鹿美展

そこで展示されているこのエゾシカ革の端に開いた穴・・・・

DSCF4642

実はこれは独自に決めた符丁となっていて、いつ誰が獲った鹿かが分かるように付けた意味のある穴なのです。

 

数 年前にお話させていただいた際に「血抜きや処理のよくない肉を食べた方がシカ肉は臭みがあって美味しくないという印象を抱いてしまったことが多かったように、皮もまずは良い革を流通させていかないとエゾシカ革って魅力ないよねということになりかねない。」ということを話させていただきました。

そしてその為には「獲った時期やどういった個体だったか、さらには誰がどのように剥いだか、どのようにどれくらいの期間保管して鞣しに出荷したのかなども分かるようなデータ収集をして、それをその後の活動に反映させることも必要だと思う」ということもお話しました。

もちろんそういったデータ収集の作業をずっと継続することは無理だろうけれども、一定の期間だけでも行っておくことができればその後の皮の資源化にとても重要な役割を果たすと思ったわけです。

こういったことは、私たちのところに話を聞きに来てくださった自治体の方含め何人もの方にお話させていただきましたが、実行された方はおそらくこちらだけだと思います。

 

東京でエゾシカ肉の卸をされている方や森づくりを手がけている方たちとタンナーの協力のもと、この革を作った時にはこのナンバリングとそれぞれの段階で画像を含む様々なデータ取りがなされました。途中そのデータを拝見させていただいたこともありますが大変なご苦労だったと思います。その積み重ねはとても重要だと思います。

 

こういったことが共有されて反映されていくことを願っています。